ワインについて -コルトン・シャルルマーニュワインについて –

金澤幸雄です。

今回は、コルトン・シャルルマーニュのお話をしたいと思います。

モンラッシェと並んで世界最高峰の白ワインとして高い評価を受けているコルトン・シャルルマーニュとは、フランス・ブルゴーニュ地方のコート・ド・ボーヌ地区の北側で生産されている白ワイン。

コート・ド・ボーヌ地区の中でも、東のラドワ、南のアロース・コルトン、西のペルナン・ヴェルジュレスの3つの村にまたがるグラン・クリュ(特級畑)で造られるもののみが、この歴史ある名前を名乗ることができます。

コルトン・シャルルマーニュの歴史を語るうえで欠くことができないのが、フランス語でまさに「シャルルマーニュ(偉大なるカール)」と呼ばれていたローマ皇帝、カール大帝です。

8世紀後半から9世紀前半にかけて西ヨーロッパで活躍したカール大帝は大のワイン好きで、このコルトンの地にブドウ畑を所有していたそうです。

コルトン・シャルルマーニュが造られるいきさつには諸説あり、どれもファンタジーのような話ですが、ひとつはカール大帝が赤ワインを飲んだ際、赤ワインで染まったひげを笑われたために白ワインしか造らなくなったという説。もうひとつは、赤ワインが戦いで流される赤い血を連想させるため、大好きなワインを楽しんでいる時だけは戦いのことを思い起こさないようにしたかったためという説があります。

仕事が一段落した憩いの時間、私もとっておきのコルトン・シャルルマーニュを開けたいと思います。

金澤幸雄