音楽のお話 -全盲ピアニスト辻井伸行氏 国際コンクール優勝

金澤幸緒です。

先日、日本経済新聞電子版の「ニュースなこの日」に、今から12年前の6月7日は、ピアニストの辻井伸行さん(当時20歳)が米テキサス州で開かれたバン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝した日であることが掲載されていました。

(2009年6月7日 全盲ピアニスト辻井伸行氏、国際コンクール優勝

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72576960U1A600C2EAC000)

1962年以来4年に1度開かれているこのコンクールは、世界的ピアニストへの登竜門ともいわれています。そこで日本人で初めて(アジア勢としても初めてです)優勝を果たしたことは当時数々のメディアで報じられ、大きな話題となりました。以来、辻井さんは日本を代表するピアニストのひとりとして、世界中の人々の心を揺さぶる感動を届けています。

私も辻井さんの奏でるピアノの音色に感銘を受けたひとりであり、この「奇跡の音楽」を大切な人たちにぜひ聞いてもらいたいと思い、2020年に辻井さんを招いて国内有数のコンサートホールである紀尾井ホールにてリサイタルを開きました。

終演後、招待した家族や友人、仲間たちから「すばらしかった」「聞けて良かった」と、喜びの言葉をたくさんいただきました。

リサイタルを快く了承してくださった辻井さんに、大きな感謝を申し上げます。

金澤幸緒

Photo by Kelvin Whitehurst on Unsplash