
『仕事をする時は上機嫌でやれ。
そうすれば仕事ははかどるし、体も疲れない。』
――アドルフ・ワグナー
世界の偉人や著名人たちの名言、格言の中には、経営者の自分にとって重要な「気づき」を得られるものが多くあり、折に触れて彼らの言葉を読み返し、生きていく上でのヒントをもらっています。
今回ご紹介するのは、19世紀に活躍したドイツの経済学者、財政学者のアドルフ・ワグナーの言葉です。
ワグナーはビスマルク体制期における重要な経済学者のひとりとして知られる人物です。
近代資本主義財政における経費支出は次第に膨張増大せざるを得ず、また現実にそうなっているとする「経費膨張の法則(ワグナーの法則)」を提唱しました。
国家による社会政策を主張しドイツの金融信用制度の発展に携わったほか、第一次世界大戦前の発券銀行政策や禁輸政策に影響を与えた人物です。
・・・と紹介するとなんだか難しそうですが、ワグナーの遺した名言は現代に働く私たちの心にもすっと入ってくる優しいものも多くあります。
たしかに嫌々ながらこなす気の乗らない仕事は進みが遅いような気がします。つまらないと思っても、どこかに楽しみを見つけて機嫌よく仕事に取り組む人の方が魅力的ですし、そういう人には結果的に「いい仕事」が舞い込んでくるのではないでしょうか。
金澤幸雄