
『1つの良いことによって、さらに良いことが出来るようになる。』
――ジャンニ・アニェッリ
世界の偉人や著名人たちの名言、格言の中には、経営者の自分にとって重要な「気づき」を得られるものが多くあり、折に触れて彼らの言葉を読み返し、生きていく上でのヒントをもらっています。
今回ご紹介するのは、イタリア最大の自動車メーカー・フィアットの元名誉会長、ジャンニ・アニェッリの言葉です。
1921年にイタリア・トリノで生まれたジャンニ・アニェッリは、フィアットの創始者の孫であり、将来(ゆくゆくはフィアット・グループの会長)を約束されていました。
14歳の時に父を事故で亡くし、その後大学を卒業したのち副社長の座に就きました。しかしすぐに経営に携わらず、フィアット500を世に送り出し同社の重要なポストにあったヴィットリオ・ヴァレッタの右腕として経営学、帝王学を学びつつ、世界各国のセレブたちと交流を深めていきました。
その後、自身も事故により片足を切断するという不幸にも見舞われましたが、1963年に社長に就任。天性の才能と不断の努力で、ランチア、アルファロメオ、フェラーリなど、イタリアの錚々たる自動車メーカーを傘下に収めました。
晩年にはイタリアの終身国会議員も務めたジャンニ・アニェッリ。彼の遺したこの言葉通り、私自身も経営者として、良いこと、周りの人間にとって良いと思えることを積み重ね、大きな実りにつなげていきたいと思います。
私の尊敬する経営者であり、この様な格好良い生き方をしたいと若いころ思っておりました。
金澤幸雄
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