
私を支えてくれる仲間と話をしました。
と言うのも、最近、彼と私の仕事に対する情熱にわずかな温度差があるような気がしていたからです。
仕事をする上で、いちばん大切なこととは何でしょうか。
私は「最高の結果を出すこと」だと思います。つまり成功することです。結果を出し続けてきた私だからこそ、そう痛感します。どれだけ命を削るような努力をしたとしても、身を粉にして頑張ったとしても、最終的に成功につながらなければ、仕事としては不完全だと言わざるを得ません。過程や姿勢ももちろん大切です。しかし、仕事とは成果であり、その仕事を成功に導くためにどう動けたかを見られるものです。踏み込んで言えば、給料や報酬を受け取っている以上、その仕事には、結果を出す責任が伴っていると思います。成果を出してこそ、初めて本来の意味での「仕事」として成立するのです。だからこそ、最高の結果を出すために必要なことから逃げずに、しっかり向き合ってほしいと思います。
最高の結果を出すために必要なこと。いくつかありますが、やはり能力は欠かせません。その分野に関する専門知識、技術、キャリア、判断力、瞬発力など、これらは言わば自分自身の武器です。これらの武器を自在に使いこなせないと、どれだけ情熱があっても結果を出すのは難しいでしょう。また、日々の学びや実践を通じて武器を磨き続けていくことも大切です。現状の能力に満足することなく努力する姿勢は周りの人にも影響を与えますし、己の更なる自信にもなります。
ただ一方で、能力だけでは完璧な仕事をやり遂げるには不十分なのも事実です。
どんな仕事でも、最初から最後までたった一人で完結するものは絶対にありません。仲間、チーム、上司、顧客など、そこには必ず他の誰かがいて、共に手を取り合いながら進めていくことがほとんどです。ですから、この人と一緒に仕事がしたいと思ってもらえるか、言い方を換えれば「人の心を動かせる」人柄であるかどうかが、成果に大きく影響します。
他人に対し常に誠実であること、交わした約束は必ず守ること、人から受けた恩は決して忘れないこと。私自身、そうしたことはどんなに些細なことであっても守り抜いてきました。そうした積み重ねがあったからこそ、今の私があるのだと強く思っています。
そして、もう一つ。
どんなに能力があっても、優れた人柄でも、困難にぶつかったときに、それでもやり抜こうとする責任感や情熱がなければ、成果には届きません。
責任感や情熱がなければ、困難に見舞われた際に、「傷は浅い方が良い」「誰がやってもうまくいかない」などと自分に言い訳をして、簡単に途中で投げ出してしまうかもしれません。そうやって責任を取らずに逃げ続け、勝てる勝負だけを選んでいると、とてつもなく大きな後悔が待っているような気がするのです。
責任感や情熱がない人は、人生において「ここぞ」という勝負どころが巡ってきたとき、必ず迷います。「必ず」です。そして、迷ったあげく、その勝負から下りてしまうでしょう。しかし、常日頃から責任感や情熱を持って仕事に臨み続け、成功も失敗も積み重ね、武器を磨いてきた人は違います。大勝負に迷いそうなときこそ、自らの手で道を切り開いてきた経験を活かし、成功を選び取るか、あるいは失敗をも力技で成功に変えていけるのだと思います。
そんな、ある意味泥くさいとも思えるような情熱は、周りの人にも必ず伝わります。本気で何かにパッションを燃やし続けている人にはそれだけで人が集まります。力を貸したくなる。応援したくなる。この人と一緒に仕事がしたいと思わせる。投げ出さずに挑み続ける人には手を差し伸べてくれる人が必ずいますし、やるべきことに真摯に取り組んでいる人には必ず望み通りのものがすべて手に入ると私は信じています。
今、これを読んでくださっている人の中には、仕事でもプライベートでも何かしらの困難にぶつかり、迷っている人もいると思います。私から言えることは、それは、もしかしたらあなたの中のパッションを試されているのかもしれません。その勝負に挑むか、それとも逃げるか。ここであなたの情熱を燃やせるかどうかが、あなたとあなたの周りの人の未来を決めるのです。
金澤幸雄
Photo by Markus Winkler on Unsplash