
『私は勝ち続けることで成長したんじゃなく、負けて強くなってきたんです。』
――吉田沙保里
世界の偉人や著名人たちの名言、格言の中には、経営者の自分にとって重要な「気づき」を得られるものが多くあり、折に触れて彼らの言葉を読み返し、生きていく上でのヒントをもらっています。
今回ご紹介するのは、元女子レスリング選手の吉田沙保里さんの言葉です。
「霊長類最強女子」という異名を持つ吉田沙保里さんは、私が大好きなアスリートのひとりです。
五輪3連覇、世界16連覇などの輝かしい記録を次々打ち立てていくその姿は、ストイックというよりもむしろよく笑いよく泣いて感情をさらけ出す、それまでの格闘家があまり見せてこなかった人間味あふれるかわいらしさがありました。
冒頭の言葉は、2008年1月に中国でのワールドカップで無名選手にタックル返しで敗れた際のインタビューでのものです。吉田さんにとって、6年前に山本聖子さんに敗れた時以来の敗戦でした。
実は、この名言には続きがあります。
「聖子ちゃんに負けたから、自分の足りない部分を見つめ、徹底的に磨くことができた。この敗北も、北京で五輪連覇を果たす糧にしたい。」
その言葉どおり、その年の8月に北京で開催されたオリンピックで2連覇を達成。
偉業の裏には、1月の敗戦の要因ともなったタックル返し対策に明け暮れた練習の日々がありました。
その後もすばらしい成績をおさめ、2019年に現役を引退。
今もテレビ番組などで見せる彼女の明るい笑顔は、老若男女問わず多くの人に愛されています。
金澤幸雄
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